糖尿病

<概要>

 インスリンの作用が低下してしまうことにより、高血糖状態をきたしてしまう病気である

 

<分類>

糖尿病は「Ⅰ型」「Ⅱ型」に分類され、それぞれに特徴がある↓↓↓

 

Ⅰ型(インスリン依存型)

Ⅱ型(インスリン非依存型)

原因

膵β細胞の破壊的病変

例)免疫低下(ウイルス感染)

インスリン作用の相対的低下

例)食べすぎ、暴飲暴食、運動不足

  ストレスなど

人口割合(国内)

5%以下(=ごく稀)

95%以上(=大部分)

好発年齢

小児~思春期

40歳以上

体型

やせ型

肥満

発症過程

急激な場合が多い(症状悪化)

ゆっくりと発症+進行

治療

インスリン注射

食事・運動療法薬物療法

Ⅱ型は遺伝的要素がある

 

「依存」と聞くと、スマホ依存症やギャンブル依存症などが浮かぶ

                            ⇒依存とは「欲」だ!

ということで自己流の理解方法は、

Ⅰ型→インスリンの出発点(膵β細胞)がダメになる→インスリン不足

  →「インスリンもっと欲しい!」=欲依存型

Ⅱ型→インスリンの機能低下→出発点は問題なし=インスリン充分

  →「特にいらないかな……」⇒非依存型

 

<診察>

 主に血糖値とHbA1cを用いる

 HbA1cとはグルコースと結合したヘモグロビンのことである

                  ⇒血糖値が増える為、当然HbA1cも高値を示す

 ※HbA1c6.5%以上でアウト(通常時のHbA1cの目標値は6%未満)

 

<その他>

ケトアシドーシス

  糖尿病性ケトアシドーシス代謝性アシドーシスが特徴

  糖尿病患者はインスリン作用の低下により血糖を細胞内に取り込むことができない

  つまり、糖をエネルギー源として利用できない...

   ⇒ここで脂質をエネルギー源として利用する手段をとる!

    その際、副産物としてケトン体というアシドーシスの原因物質が出現

  

  症状としては意識障害、低体温などがあり、糖尿病性昏睡へとつながる

  ※Ⅰ型糖尿病患者に多い

 

糖尿病三大合併症(しめじ)

 し・・・神経障害 例)手足のしびれ、疼痛、下痢など

 め・・・眼の障害 例)網膜症(緑内障白内障

 じ・・・腎症